2025年7月1日、大阪で開催された2025年大阪・関西万博において、「クロアチア:世界のヘルツーリズム拠点、そして未来医療のフォーラム」と題する専門家パネルディスカッションが開催されました。

このフォーラムには、ハーバード大学医学部神経生物学科博士研究員・研究者でMed&X会長のアレン・ユギノビッチ医師、レアル・マドリードのチーフメディカルアドバイザーでスポーツ医師ネットワーク会長のニコ・ミヒッチ医師、リエカ大学人工知能・サイバーセキュリティセンターのフランコ・フルジッチ博士、ムーアフィールズ眼科病院(英国)コンサルタント眼科医でAscento CDA最高医療責任者(CMO)のマルコ・ルキッチ医師、リエカ大学工学部コンピュータエンジニアのマテヤ・ナプラヴニク氏といった、国際的な経験を持つクロアチアの主要な専門家が集結し、主に医療イノベーション、人工知能、そして急速に成長する健康・ウェルネス分野との関連性について発表しました。
ウェアラブルデバイスから医療における人工知能の倫理的応用まで、このフォーラムは、クロアチアがヘルツーリズムと生物医学イノベーションのハブとしてますます重要な役割を担っていることを浮き彫りにし、その科学的潜在能力を世界規模で示しました。
フォーラムでは主に2つのパネルが行われました。「ウェアラブルテクノロジー:健康モニタリングの未来」—睡眠科学と、現代医療におけるウェアラブルテクノロジーの変革的な役割に焦点を当てました。新しいデバイスやウェアラブルは、睡眠時無呼吸、不眠症、睡眠分断、概日リズム障害といった隠れた健康問題の検出にますます利用されています。
「人工知能はいかに医療を再定義するか」—医療におけるAIの未来、特に多機能学習モデルとメタ学習、すなわち複雑な医療問題を解決できる相互接続されたAIシステムについて探求しました。
2つ目のパネルでは、AIが支援する医療において信頼と共感を築き維持する方法、高品質で信頼性の高い医療データを確保する必要性、AIの応用における倫理的ガイドラインとプライバシー保護の重要性など、主要なトピックが議論されました。
また、パネルではクロアチアの医療システムが持つ数々の利点も強調されました。それは、医師と患者の関係における継続性、病院と大学間の強固な結びつき、そして医療データ収集における一貫性です。クロアチアは、医療とテクノロジーの統合を目指した奨学金や多分野にわたるプログラムを通じて協力を促進する国として強調されました。
この専門家パネルは、クロアチアがイノベーションとヘルスケアが融合した国であることを示し、クロアチアの専門知識を披露するとともに、クロアチアの科学者たちの野心について強いメッセージを発信する機会となりました。AIに基づく診断から睡眠科学、エリートスポーツ医学に至るまで、クロアチアの専門家たちは、倫理、知識、そして多分野にわたる協力に基づいた、ヘルスケアの未来がどのようなものかを示しました。
さらに、クロアチアは単なる医療ケア提供以上のものを提供していることも強調されました。そこは、健康とウェルビーイングに対するホリスティックでバランスの取れたアプローチのための空間を提供するのです。質の高いクリニックや医療機関とのパートナーシップから、医療会議やウェルネスプログラムの企画まで、クロアチアは持続可能で意義のあるヘルツーリズムのための強固な基盤を築いています。透明な海、日当たりの良い海岸線、手つかずの自然の中で、健康、学習、自己啓発を追求できるユニークな機会が、クロアチアを際立たせています。
パネルの結びのメッセージは、「クロアチアは医学の未来形成に参加するだけでなく、そのリーダーとなる準備ができている」というものでした。